他人に歯を磨いてもらうことに不快に感じる方もいる

食べることは人生最大の楽しみのひとつであり「美味しいね」と言葉を交わして、笑顔でいることが可能なのも、健康なお口があってこそできるのです。 お口のケアは、そんな楽しみや幸せを支える大切なケアです。 お口のケアを怠ってしまうと楽しみが奪われ、時には誤嚥性肺炎などの疾病の要因になることもあります。
栄養や水分を摂るだけではなく食べる楽しみを味わう

健やかな日々を過ごす上で、食事はとても大切なものです。 ただ栄養や水分を摂るだけではなくて、食べる時間を味わったり楽しんだりと、毎日の生活を豊かにしてくれるものでしょう。 毎日、無理せずに楽しく食べたいと思うのは当たり前のことです。 その気持ちを支えてくれているのが「健康な歯」になります。
普段から嚥下障害の予防や機能維持に取り組む

嚥下障害は、食べ物を飲み込む事が不自由になった状態を指します。 命に関わる合併症を起こす可能性もあるのですが、適切な訓練を行うことにより改善することが可能です。 嚥下障害は、年齢を重ねると共に誰でも起こる可能性があります。 嚥下障害にならないためにも、普段から嚥下障害の予防や機能維持に取り組みましょう。
笑顔でいることが可能なのは健康なお口があってこそできる

嚥下障害の口腔ケアを行う際には、どんな点に注意する必要があるのか、また嚥下障害の口腔ケアを行う時には環境に十分配慮しましょう。
口腔内を他人に見せるということに抵抗がある方もいるでしょう。
他人に歯を磨いてもらうということに不快な気持ちになる方もいます。
高齢者の場合には自立を促す必要があるため、可能な限り自分で行ってもらい、サポートは必要最小限にするようにしましょう。
嚥下障害の口腔ケアを行う場合は、口腔内を傷つけないように気を付けてください。
口腔内の健康状態を確認しつつ、口腔ケアを行いましょう。
歯ブラシは柔らかめのものを選び、力を入れて磨きすぎないように注意する必要があります。
舌に苔がある際は、一度に取り除こうとせずに、毎回歯磨きする際にスポンジで軽くこすりながら、少しずつ除去するようにしてください。
嚥下障害の口腔ケアを行う時には、安定した安全な姿勢で行いましょう。
口腔ケアを行うと、唾液の分泌がよくなり、顎が上がったままの姿勢で口腔ケアを行うと、水や唾液を誤嚥してしまい、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう危険があります。
口腔ケアを行う場合は、顎をしっかりと引き安全な姿勢で行いましょう。
また、嚥下障害の口腔ケアを行う場合は、可能な限り短時間で済ませてください。
高齢者の口腔内は乾燥しやすいので、口腔ケアを行うことにより爽快感を感じてもらうために、リラックスしている状態を保ち短時間で済ませるといいでしょう。
嚥下障害の口腔ケアを行う場合は、万が一誤嚥が起きた時に備えて吸引ブラシを準備しておきましょう。