他人に歯を磨いてもらうことに不快に感じる方もいる

虫歯を予防のためには欠かすことができない
お口の中には、悪いものや良いものも含め、様々な細菌が存在しています。
丈夫な歯を保ち、毎日の食事をいつまでも楽しむためには、どのようなケアをするといいのでしょうか。
長年に渡り、口腔感染症の研究をされている某大学歯学部探索歯学講座教授のA氏に、口腔細菌が体にどのような影響を与えているのか、大切な口腔ケアのポイントについてお話をして頂きました。
口腔内の菌や歯周病により、どのような危険があるのかやそのメカニズムについて、実際にどのようなケアを行うと予防することが可能なのかを教えて頂きます。
自分で出来る歯磨きの注意点について、多くの方にとって「歯を磨く」ということは、虫歯を予防のためには欠かすことができないことで、日々の習慣として行っていることでしょう。
ローリング法が推奨されていた
まず、歯磨きについては、正しく歯ブラシを動かすことが必要だとA氏は言います。
「ただ歯の表面を磨いているだけでは、悪玉菌の増殖を予防するというのは難しいでしょう。
しっかり毛先を歯の隙間に入れて、歯ブラシを横に動かすようにして磨いてください。
上の歯は上から下へと、下の歯は下から上へと歯ブラシを動かす「ローリング法」という磨き方が奨められていた時代もありましたが、当時の歯磨き粉は歯のエナメル質を削ってしまうという可能性があったからなのです。
しかし、現在の歯磨き粉については、タバコのヤニを取るためのものでなければ大丈夫なので、歯ブラシをしっかり隙間に入れて、横に動かすことを意識するといいでしょう。
一晩でも歯磨きをしないで寝てしまうと、お口の中では悪玉菌が繁殖してしまいます。
悪玉菌が血液に入ると疾病に繋がる危険があるため、広がる前に予防することが必要です。